エンジニアとパパ育児

都内でエンジニアをしています。妻子あり。主に育児について書いていきます。

人は基本的に歳をとっていけば弱者になる。弱者が生きるための方法とは。

気になるツイートを見つけた。

「日本の賃金が上がらない理由は、自分の価値を高めることをサボってきた労働者側にある」というツイートに対する、引用ツイートである。

 

 

元ツイについては本当にその通りだと思う。

気になったのは「人は基本的に歳をとっていけば弱者になる」という箇所だ。

なかなかに破壊力のあるフレーズである。私も少しダメージを受けてしまった。

 

35歳を過ぎると老化を実感する人も多いだろう。

見た目が衰える。体力が衰える。物忘れが激しくなる。集中力が落ちる。イライラしやすくなる。これらを連鎖的に実感し、将来への不安を感じることが多くなる。

もちろん私も日々感じている。

 

私はエンジニアという専門職であり、他の職種に比べると40歳を過ぎてからの転職も容易ではある。それでも、弱者になるスピードが緩慢であるというだけで、弱者にならないわけではない。

 

弱者の救い

近年45歳定年制という言葉を聞くようになったが、中高年の格差が広がっていく未来の想像は容易い。多くの家庭にとって、子どもの養育費が重くのしかかってくる。

昔は年功序列で給与が緩やかに上昇していたので、子どもの大学の学費の支払いや仕送りが普通に可能だった。

今後はやりたくてもそれが出来ない家庭が増えていく未来が待っている。

 

そのための救済の一手が、子どもがエンジニアを志すことだ。

 

私は自分の親から、自身の仕事がどう面白いかを話してもらったことはない。多くの人が同様なのではないだろうか。ちなみに私の親は営業職だ。

 

でもエンジニアは違う。エンジニアは自身の職業がいかに面白いかを語ることが出来る。世間話は苦手だが、こういう話は得意なのだ。

そして実際にプログラミングを教え、手を動かしながら面白さを伝えることが出来る。

PC1台さえあれば実務に近い環境を提供できることは、他の職業にはないメリットだろう。

 

なぜこれが救済になるのか

エンジニアを志せば、養育費を抑えることが出来るからだ。

技術に定評があったり就職に強い地方の国公立も存在する。これらが選択肢に浮上してくるのだ。地方は当然家賃は安いし、国公立は学費も安い。

 

「夢は無いけどとりあえず東京に行きたい。大学に行ってから将来を考える。入学できればどこでもいいから私立になると思うけど、学費よろしくね」みたいな甘い考えの子どもに育つことを防止することが出来る可能性があるのだ。

 

親のエゴ

この考え方を親のエゴだと考える人もいるだろう。だが、エゴにならない理由が1つある。

エンジニアはリモートワークが当たり前となった。エンジニアの子どもは家で働く親の姿を見て育つことになる。

そのため、子どもが自発的に親の仕事に興味を持ちやすくなるのだ。そして、先ほど述べたように単に興味を持たせるだけでは無く、自身で手を動かして教えることが出来る。

このように親子の関係の構築が従来とは違ってくるのだ。この点は他の職業にはない強みと言える。

 

多くの家庭にとって、これまで父親はずっと邪魔な存在だと思われていた。

平日は接待や飲み会で帰りが遅く、家族と夕食を食べることはない。

休日も接待ゴルフや釣りやパチンコに行く。そんな父親に興味を持てというのも無理な話なのだ。

そういう親子の関係が、今後変わっていく。その旗振り役となりえるのが、エンジニアという職業なのだ。

 

元ツイ著者の書籍

最後に元ツイ著者の書籍を紹介しておこう。なお私は読んでいない。