先日、レバテックが大学生/大学院生限定のプログラミングスクール「レバテックカレッジ」を2/1に開講するという記事を見た。
最近、テックキャンプの評判の悪さを良く聞くが、採用を担当している現役エンジニアの目線で、内容についてもう少し詳しく見ていこうと思う。
採用に関してはこういった記事も書いている。
特徴
大学生/大学院生限定
次のように説明がされている。
レバテックカレッジは、プログラミングを学ぶだけでなく、ITエンジニアになるための就活までを一貫して支援する大学生/大学院生限定のプログラミングスクールです。
プログラミングスクールについてそれほど詳しいわけではないが、大学生/大学院生に限定している、というのは珍しいのではないだろうか。
カリキュラム終了後は、アドバイザーがマンツーマンで就活支援を行ってくれるらしい。
ただ以下の記述を見ると、カリキュラム終了後は「レバテックルーキー」のサービスを受ける形になり、レバテックカレッジ自体が独自の支援をするわけではないように見える点が気になった。
「レバテックカレッジ」のカリキュラム履修後は、「レバテックルーキー」で就職までのサポートを受けることが可能です。
レバテックルーキーは既にあるサービスで、無料で利用が出来るものらしい。
コスト面について
次にコスト面について見ていく。
入会金は不要で月額29,800円の受講料のみで利用が出来る。採用企業からスポンサー料を得ているため、低料金が実現できているらしい。
スポンサー料というのがよく分かっていないが、カリキュラム終了後、優秀な学生は「○○(スポンサー)という会社の面接を受けてみない?」みたいに言われるのだろうか。
最短3ヶ月で企業が求めるレベルを目指せるカリキュラムになっているそうなので、最低で10万円程度の費用は必要となる。このくらいなら学生であっても払いやすい額ではあると思う。
ただ、この「最短3ヶ月」がどういったレベルの人を想定したものかは全く書かれていない。偏差値50の文系の未経験者を対象としたものか、偏差値60の工学部で既に複数の言語を講義でやった経験がある人を想定したものかで、全然違うはずだ。
ちなみに一般的なプログラミングスクールは40〜80万くらいかかると言われているらしい。学生が払うには難しい料金だ。
一般的なスクールは、ターゲットとして異業種からエンジニアへの転職を目指す人を狙っている。
カリキュラムの内容
カリキュラムの情報としては「実務レベルのカリキュラム」、「PHPに特化」という記載だけは確認できる。
スクールはなんとなくRailsが多いイメージを持っているが、RailsよりPHPの方が実務で利用している企業も多いし、そのアピールを考えてもPHPという選択はいいと思う。
ただ、実務レベルと行ってもピンからキリまであるわけで、モダンな自社開発web企業を想定したものかどうかは気になる。
まとめ
大学生/大学生院生限定のスクールという点はとても評価できる。利用料も学生にとって無理のない額ではあると思う。
ただ、学生のレベルに会わせたカリキュラムが用意されているような感じを受けなかったのは残念だ。
某プログラミングスクール卒業生にありがちな「良くあるポートフォリオ」が出来上がるだけにならないかは心配である。