バイオハザードRE:3の脇役である、マービン、ブラッド、ケンドについて考えてみた。
なお、 作品自体のレビューは以下に記載している 。
マービン
マービンは個人的にとても好きなキャラだ。自分が大怪我しているにもかかわらず、仲間や市民のことを第一に考える、警官の鏡と言ってもいい人物である。
発売前に公開されたトレーラーで「許してくれ」という台詞とともに登場していたが、マービンが出てくることが嬉しくて「マービン!」と叫んでしまったほど、とてもテンションが上がった。
YouTube!にアウトブレイクとRE:2のマービンの登場シーンをまとめた動画がアップされているので、これを見ればマービンの人となりが分かるだろう。
バイオハザードRE2 マービンは何故噛まれた?時系列につなげてみた
マービンはRE:2の時にレオンに対して、「やつら(ゾンビ)を見つけたら相手が警官だろうと決してためらうな。殺すか逃げるか、どちらかだ」と言っていた。
この台詞から、マービンは仲間の警官に対して発砲をためらったばかりに噛まれてしまったと思っていた。
今回マービンが登場するということで、そのあたりの経緯が明らかになるのかと期待していた。
結果、そのシーンは確かにあった。噛みついたのはブラッドで、それもこれ以上のものは無いと思えるくらいの最高の演出だった。CAPCOMさんありがとう。
ブラッド
発売前のトレーラーに登場したブラッドは、これまでの細身のイメージからビルドアップした体型に見えたので、頼もしい存在としてジルを助けてくれるかもしれないと期待していた。
残念ながらその期待は、開始15分で消え去ってしまった。いきなりゾンビに腕を噛まれてしまい、もう助からないことを悟ると、ジルを逃がすための時間稼ぎをするのが精一杯だった。その時間稼ぎも20秒程度で終わった。
まず、追跡者が自分やジルを狙っているのを知りながらジルを迎えに来てくれたのに、丸腰というのがあり得ない。
もう出番はなさそうだと思っていたブラッドだが、その後2回も登場シーンがある。1回目は、ゾンビ化してマービンの目の前に現れる。ブラッドの頭部に銃口を向けて放ったマービンの「許してくれ」の台詞に対して、「許してくれ」と返し、驚いたマービンの隙を突いて噛みついた。さっきも書いたが、このシーンは実に素晴らしい。もう出番はなさそうだと思ってしまった自分を恥じたい。ブラッド、申し訳ない。
あとは、ナイトメア以上の難易度だと、備品保管庫に入ってくる。こっちは本当に驚いた。
余談だが、コナン好きとしては、ブラッドの声優がコナンの高木刑事で、ジルの声優が佐藤刑事なことに気づき、笑ってしまった。
ケンド
ケンドも個人的に大好きなキャラだ。RE:2の「なぜ俺たちがこんな目に遭う?」という台詞には胸が締め付けられる思いだった。
ただ、今回のケンドの登場シーンについては、正直あってもなくてもいい程度のものだったように思う。
ケンドの見せに立ち寄ったジルは、ケンドに一緒に来るように言うが、ケンドは「タイミングが悪いんだ」と言って断ってしまう。
ジルがケンドに会うのはRE:2の少しの前の時間帯になるが、ケンドの台詞から察するに、既に娘のエマはゾンビに噛まれた後だったのだろう。
その事をジルには話さなかったが、これは話してほしかった。
もしくは、ケンド達がゾンビに襲われているところを通りかかったジルが加勢に入るが、間に合わずエマが噛まれてしまった、というシチュエーションが見たかった。
そして、身近な人が大切な人を失うという悲劇を生み出したアンブレラに対して、怒りに震えるジルの顔が見たかったのに、残念である。