エンジニアとパパ育児

都内でエンジニアをしています。妻子あり。主に育児について書いていきます。

子供が熱を出した時に預かってくれる病院

Yahoo!ニュースでキャリアコンサルタント子持ち転職者が採用面接を受けるに当たっての回答例を紹介していた。

 

面接官の「お子さんが病気になったらどうしますか?」という問いに対して、「かかりつけの病院が預かってくれます」と答えるのがOK回答の例らしい。

 

そんな病院は本当にあるのだろうか?私はまったく知らなかった。

 

news.yahoo.co.jp

 

東京都病児保育事業

東京都について検索をしたところ、病児保育事業施設というものがあるらしい。

ただ、利用に際しては医師の診断を受ける必要は当然あり、事前の申し込みが必要など、「朝に子供が熱を出したから、保育園に行く感じでそこに預けて私は仕事に行こう」ということは出来なそうで、つまりは仕事への影響は避けられない。

 

www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp

 

このキャリアコンサルタントに漂う昭和臭

このニュースに出てくるキャリアコンサルタント中園久美子氏の回答例だが、ものすごい昭和臭を感じる。

このご時世、子持ち転職者に対して「お子さんが病気になったらどうしますか?」のような質問が許されると思っているのだろうか。

OK回答の例が以下とのことだが、色々とツッコミどころが多い。

「はい、これまでも【(1)熱が出た場合などが何度かございました】。【(2)かかりつけの病院があります】ので、通常の場合はそこで【(3)預かっていただけます】。夫は出張が多いのですが、【(4)日頃から家事や育児にも協力的です】。子供が病気になることで【(5)ご迷惑をおかけすることもありますが】、【(6)夫だけでなく遠方の両親も応援に来てくれます】ので、大丈夫です。」

 

かかりつけの病院の件は先ほど触れた。

 

出張が多いにもかかわらず日頃から家事や育児に協力的、なんてことは物理的に不可能ではないのか。子供が熱が出たら出張を取りやめるならまだしも、どうせ夫は出張に行くのだろう。

現代なら、「夫はテレワークでフルフレックスなので、日頃から家事や育児に協力的です」が回答例になるとは思う。

 

また、遠方の両親がいちいち来てくれるのは不自然だ。

遠方ということは新幹線なり飛行機なりを使って2時間以上はかける来ると考えることが自然だ。

交通費も馬鹿にならないし、高齢の両親に病気が移ったらとは考えないのだろうか。

 

キャリアコンサルタントとは

私は採用面接官をしているが、キャリアコンサルタントについてあまりいい印象がない。

以前とある40代のキャリアコンサルタントが学生に対してセミナーを実施するということで、採用面接官の経験を買われ手伝いを依頼されたことがある。

この内容がひどかった。

「あなたに100万円を差し上げると言ったら、どんな使い方をしますか?」

「あなたは自分のことが嫌いですか?好きですか?理由も述べてください」

このような質問の答えを学生に考えさせ、答えを聞いた後で講師が回答例を言うというものだ。

 

こんなくだらないことを聞いて、応募者の能力の何がはかれるというのか。

今時の企業が、ちょっと気が利いた回答が出来る人間を求めているとでも思っているのか。

 

キャリアコンサルタントと名乗るのなら、応募者の能力を見極め、能力に応じて育児との両立が可能な職場の見極め方を教えるなり、能力が不足しているのならスキルアップの計画を立案するのがプロだろう。

 

こんなくだらない質問をする企業には絶対に入社しないことをオススメする。