先日新幹線のグランクラスに乗って日帰り一人旅をしてきた。
小さい子供を育てているとなかなか自分の時間をとれず、お金を使う機会がない。
そこで、たまにリラックス目的で有休をとって、グランクラスを使った日帰り一人旅をすることにしている。
グランクラスとは
東北新幹線、北陸新幹線にある最上級グレードの席だ。簡単な特徴は以下。
- 軽食や、アルコールも含めたフリードリンクのサービスがある。(グランクラスの中でも、このサービスがない列車もあるので注意)
- シートの座り心地が最高に良い。電動リクライニングでレッグレストもある。
- 履き心地がいいスリッパがもらえる。
- 1人用の列があり、隣の席を気にしなくて良い。
- 料金は東京から盛岡まで行く場合は25,000円くらい。通常の席なら15,000円程度なので、グランクラス自体の料金は10,000円程度となる。JREポイントを使えば8500ポイントでOK。北陸新幹線の場合はこれよりも高くなるので注意。
極上の座り心地のシートに座って、朝から飲む酒が格別なのだ。
シートをいくら倒しても後ろの席の人に迷惑がかからない構造になっているので、思いっきり倒し、レッグレストで足を上げる。普段このような体勢で酒を飲むことはない。
お酒はワインも日本酒もレベルが高いが、特に日本酒の献がめちゃくちゃおいしいと感じる。4合瓶で3,000円位で売られている、なかなか高級なお酒になる。
なぜ日帰りなのか
仕事は問題なく連休もとれるのだが、日帰りにしている理由は妻に育児を任せることに気が引けるためだ。
普段、朝の保育園の送りと入浴は長年自分が担当しているので、それを行わないことはむしろ気持ちが悪い。
東京からの具体的な行き先
金沢、富山、仙台、盛岡あたりに行くことにしている。
9時台に東京を出て18時台に東京に帰ってくるようなスケジュールなので、現地での滞在時間は4,5時間で正直そこまで長くはない。
無理に観光はせず、ランチをゆっくり楽しむようにしている。
食事は金沢、富山は寿司を、仙台に行ったときは牛タンか寿司を、盛岡に行ったときは焼き肉+冷麺を食べることにしている。
具体的に何杯飲むのか
YouTubeではグランクラスに乗ってみた動画がたくさんアップされていて、お酒をがぶ飲みしているものもある。
私は大抵アルコールは2種類、その後ハーブティーか日本茶をもらうくらいにしている。
2種類飲めばほろ酔いで、気分は十分に良くなる。
グランクラスに改善を望むなら
ドリンクにスパークリングワインがない点は、個人的に真剣に改善を検討してもらいたい。
以前は 嘉(よし)というスパークリングワインがあった。
ウェルカムドリンクとして、グラス1杯だけでもいいので欲しい。
外国人ウケもいいのではないだろうか。
アテンダントに「ウェルカムドリンクとして、スパークリングワインとオレンジジュースをご用意しております」と言われたら、まるで飛行機のファーストクラスに乗ったかのようなおもてなしの心を感じられると思う。
お酒を楽しむ体勢
ここからは少し余談にあるので、お酒が好きな人だけ見てほしい。
グランクラスは、お酒を楽しむ際にはどんなシートで飲むのかという点も重要だと感じさせてくれる。
日本の狭い住宅事情では、面積を取るような大きなシートを設置することは難しい事情もある。そういう贅沢が庶民でもたまには味わえるという点で、グランクラスは素晴らしい。
ただ、もっと手軽にこういう環境を味わいたい、とも感じるのだ。旅行じゃなくても良い。
上質なシートに座って一人でゆっくりとお酒を飲めるようなお店が近所にあれば、ある程度の需要が見込めるのではないだろうか。
私はバーがこういうスタイルになってほしいと思う。
バーと言えば、繁華街にあり、店は狭くカウンターがメインで、席の間隔は狭くて背もたれはなく座り心地は良くない、というのが普通だ。
ただ、個人的にはアフターコロナにおいてこのスタイルは時代遅れだと感じる。
リモートワークになり、繁華街には全く行かなくなった。私も仲がいい友人も、同じような時期に子供ができたこともあり、飲む機会もほとんどなくなった。
そういう状況において、子供と妻が寝静まった頃に、近所のバーに行って上質なシートに座りプライベートの空間が確保された状態でゆっくりとお酒を楽しむ、そういう楽しみ方ができる店があれば私は通いたいと思うのだ。