生きれば生きるほど生ビールはうまい!のサントリー生ビールが発売されたのでレビュー
サントリーからサントリー生ビールというビールが発売されたので、レビューしたい。
先に結論から書くが、このビールは旨さを求めるものではなくCMに浸るためのビールである。
TV CM
私はTV CMを見ていなければこのビールを買うことはなかっただろう。これは確信を持って言える。
このビールはTV CMなくしては成り立たないと思っている。CMを見ずに「店頭で新商品があるから気になって買ってみた」というのでは真値を味わうことができない。
「生きれば生きるほど生ビールはうまい!」これがこのビールのキャッチコピーだ。
美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」に合わせて語られるこのセリフが心に染みる。
このCMの構成は以下のようになっている。
- 仕事で失敗したりつらいことがある。
- でもそれは一生懸命1日を生きた証。
- その成果を褒めよう。
- 生きれば生きるほど生ビールはうまい。
私に刺さったのは生きれば生きるほどの箇所だ。自分は40歳になり人生の折返しを迎えた。
若い人に伝えておきたいが、40代はとても辛い。
仕事で求められるものはどんどん高度化していき、自分の知能と体力に衰えを感じ何歳まで仕事についていけるか分からない。
そんな悲壮感が漂う毎日で、辛さと向き合いながらもその日のほんの小さな幸せを思い出しながら飲むための1本だと私は捉えた。つまり、そこまで旨いビールではなく少しだけ幸せになれるビール、それがいいのだ。
年を重ねた人は「長く生きれば生きるほど」と思い、若い人は「一生懸命1日を生きれば生きるほど」と感じながら飲めば良い。
味わい
先程も書いたように、それほど旨くはない。華やかな香りもなければ麦芽のリッチさもない。このビールはあえてそこを目指したものになっている。
「グッとくる飲みごたえとかつてない飲みやすさ」をうたっているが、グッと来る飲みごたえは正直実感できない。かつてない飲みやすさは実感できた。そもそもこの2つが両立するのか疑問に感じる。
350ml缶を飲んだだけだと物足りなく感じて、もう1本欲しくなってしまう。でも決して味わいが薄いわけじゃなく、ビールを飲んだという実感はできる。そう感じさせてくれるビールは、実は中々なかったりする。
是非CMを見ながら飲んでほしい。