エンジニアとパパ育児

都内でエンジニアをしています。妻子あり。主に育児について書いていきます。

君と世界が終わる日に シーズン4最終話を見たので考察(名作だった)

君と世界が終わる日に シーズン4の最終話を見たので考察したい。

まずは素晴らしい作品を作ってくれた俳優陣とスタッフに心からお礼を言いたい。毎週日曜日の最新話公開を本当に心待ちにしていた。

 

この素晴らしさを是非多くの人に知ってほしい。

 

君と世界が終わる日に とは

2021年にTVドラマでシーズン1が放映され、その後Huluでシーズン4まで公開されている日本のドラマである。主演は竹内涼真

ゾンビウィルスの蔓延による荒廃した世界で、ゾンビとの戦いや生き残った人間同士の欲望むき出しの生き残りをかけた戦いを描いた作品だ。

 

泣ける要素が結構あるので、ゾンビが別に好きじゃない人にもおすすめできる。

 

公式サイトは下記。

www.ntv.co.jp

 

 

最終話の感想(ネタバレ)

多くの視聴者が生き残ると予想する人物は生き残り、綺麗なまとめかたをした最終話になったと思っている。

 

響や明日葉は陸斗達囚人グループに勝利することができた。

 

明日葉が逃走を許した陸斗や一度裏切った仲間達を容赦なく射殺した伊織に対して、明日葉が「あなたを連れていくつもりはない。」と断言し銃口を向けたシーンには、今までなかった心の強さが感じられた。仲間に危険を及ぼす人物をそばにおいてはおけないと思ったのだろう。

今まで明日葉の優柔不断さにヤキモキしていた人もスッキリしたのではないだろうか。

 

そして、発泡はせず響が矢で伊織を殺し、明日葉が殺人に手を染めていないままシーズン4を終えることができた点も良かった。

響は「その手は汚しちゃいけない。お前が変わる必要はない。いつかお前のような人間が必ず必要になる。」と言った。

一時期精神的に壊れていた響が、完全復活をしたと感じた瞬間だった。

 

そして、トンネルでの響と佳奈恵の別れのシーン。抱きしめ合う二人が泣ける。本当にここは名シーンである。

 

響「強くなったな。俺なんかよりずっと」

佳奈恵「ぜんぜん強くなんかないよ」

響「わかってるよ」

佳奈恵「生きてね」

 

以前佳奈恵は響を好きだったことがあり、響はその佳奈恵の想いを知っている。

そして、他人に頼ってばかりだった弱い頃の佳奈恵を知っている。

佳奈恵は命をかけて仲間を守る響の姿を見て強くなれた。

 

去りゆく後ろ姿の佳奈恵を見つめながら、響は一筋の涙を流した。

 

「生きてね」のセリフは本当に深い。お互いにもう会うことはないだろうという永遠の別れの決意を感じさせる。

 

話は変わるが「生きてね」のセリフで、メタルギアソリッドのナオミ・ハンターの「生きてね、スネーク」を思い出した。あのセリフも感慨深いものだった。

 

佳奈恵は強くなった

佳奈恵は精神的にも肉体的にも本当に強くなった。

ウォーキング・デッドでいうとキャロルくらいの出世頭と言ってもいい。

 

自身はユートピアに行かず、重症を負った海斗を連れて行ってほしいと懇願した。

佳奈恵「生かされた命で一人でも多くの人の役に立ちたい。それが私が生きる意味だから」、と。

かっこよすぎる。

 

このシーンに僭越ながら物申させてもらうなら、死んでいった恋人の比呂だったり誰かを守るために戦いで死んでいった人たちの回想が欲しかった。

ここに限らずシーズン4では、過去の回想があまりないのが残念だ。

 

加州の裏切りの真意

予告編にあった、明日葉を掴みながら「この女を陸斗に差し出す」と言っていた加州のセリフに驚いた人も多かっただろう。

 

『え、違うよね、明日葉がいつまでもユートピアに入れる5人を選べないから、自分が一行から抜けて選びやすくするためだよね。自分が抜けると言ったら何人かついてくる者も出てくることも見越していたんだよね』と想像していたが、そのような展開で本当に良かった。

 

 

演じる溝端淳平は渋さが出てかっこよくなった。今は33歳らしい。

ずっと加賀恭一郎シリーズのちょっと頼りないかわいい男の子なイメージだったが、一皮向けたように感じる。

高身長な阿部寛と共演していたから背が低く見えていただけで、プロフィール上は175センチあるので、今回のようなワイルドな役でも全然いける。

響にかけた最後の言葉の「間宮、死ぬなよ」という低音ボイスがかっこよすぎる。

 

 

無事ユートピアに入り、明日葉に告白をしようとするシーンで邪魔が入ったのは残念だった。しかもその後いかにも金を持っていそうなイケメンが現れて「待ってたよ、明日葉」なんて言葉をする状況だ。

加州頑張れ!と応援をしたくなった。

 

 

ゆらは生き残る意味があったのか

ゆらはシーズン4の最初の話を見たあたりで「こいつはどっかで死ぬな、むしろ早く死んでくれ」と思っていたが、最後まで生き残ってしまった。

自己中すぎるからできるだけ無残に殺されてほしいと思っていた人も多いだろう。私はすっごく思っていた。

 

ユートピアには5人まで入れるというだけで、ゆらを欠いた4人でもなんら問題がなかったはずだ。その場合に伊織を退場させづらくなってしまうという判断だったのか。

 

ゆらがシーズン5で有効活用されるイメージがどうしても沸かない。

ゆらのプロフィールは新山財団グループの元OLとなっているが、何か裏の設定があるのだろうか。ちょっと考えづらい。

 

実は新山財団を探る某国のスパイで戦闘能力は高い、という設定もないだろう。

そして、新山財団の血縁者ならユートピアに入れるということを実は知っていて、そして自身が実は会長の隠し子などの血縁者で明日葉が死んでも入場に問題はなかった、という可能性も低いような気がする。