エンジニアとパパ育児

都内でエンジニアをしています。妻子あり。主に育児について書いていきます。

息子が生まれてすぐシングルファザーになったワンオペ日記の書籍を読んでみた

YouTube二か月のパパというチャンネルをご存じだろうか。

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このチャンネルは、子供が二ヶ月の頃に離婚をし、シングルファザーとして子育てをしている男性が運営しているチャンネルだ。

動画に登場する「パパ」はとても穏やかで優しい人柄で、5歳になる息子の「おうちゃん」との仲睦まじいやりとりについ見入ってしまう。

また、パパの見た目や体型もごく普通の40代男性という点も、どこか親しみやすさを感じる。

 

 

 

 

書籍を購入してみた理由

書籍を出していることを知り、購入してみた。

購入の決め手となったのは以下の3つの理由になる。

  1. 書籍を買うことで、少しでも応援したいと思ったから
  2. 我が家の子どもも「二か月のパパ」の子どもであるおうちゃんと同じ5歳で、吃音があるという共通点があったから
  3. シングルファザーのリアルな子育て事情を知りたかったから

 

書籍にはひとり親の苦悩も多く描かれている。

家族でノロウィルスになった際は本当につらかったことだろう。

そして、パパの息子への愛情がぎゅっと詰まっている。

 

こんな方に是非読んでほしい。

  • パートナーに育児を任せっきりなことを申し訳なく思っていて、少しでも変わりたいと思っている人
  • 子どもとの思い出をもっと作りたい人
  • すべての育児に関わる人

 

 


自己紹介

私は東京都在住の40代男性で、妻と5歳の子どもと3人暮らしをしている。

夫婦共にフルタイム勤務で、日々子育てに奮闘していて、平日は子どもを怒鳴らない日が珍しいくらいだ。

もっと過酷な環境にいる、たった一人で子育てをする人や、複数の子どもを育てている方々には心から敬意を抱いている。


パパの優しさの秘密

YouTubeでパパの話し方を見ていて、ずっと「なんて優しい口調なんだろう」と感じていた。

書籍を読んで納得したのは、パパが長年コールセンター勤務の経験があるということだ。

電話対応で鍛えられた穏やかな話し方は、子育てにもそのまま活かされているのだと感じた。

 

かつては管理職だったパパだが、シングルファザーになってからは派遣社員として短時間勤務に切り替えた。

今は9時から14時まで働き、14時には幼稚園から帰ってくるおうちゃんを出迎えるという生活をしている。

 


吃音への対応

わが子にも吃音があるため、このテーマには特に注目して読んだ。

「3歳の頃には言葉をたくさん覚えようとして詰まってしまうことがある」という記載があったが、私の子どもも心理士の先生に同じことを言われたことがある。

他には以下の記載があったが、私も心理士の先生から同じことを聞いたことがある

  1. 「落ち着いて」や「ゆっくり話して」など指摘せず、話を聞いてあげる
  2. 話をすることが楽しいと思わせるように、いっぱい話をしてあげる
  3. 小学校入学までに自然に治る子が多い

新しい知識を得ることは出来なかったが、改めて対応方針の再確認が出来たことは大きな収穫だった。


二か月のパパは「周りの子からからかわれてしゃべる自信をなくしてしゃべらなくなってしまうことが怖い」と言っている。

この点は私も激しくそう思っている。


吃音についてはこちらの動画で触れている。

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料理上手のパパ

動画でも登場したことがあるが、パパの作る味噌汁が本当においしそうなのだ。

書籍では「体を温めて代謝を良くするために毎朝味噌汁を作っている」と記載があった。
健康への気遣いに本当に感心する。


子育てを支援する制度の紹介は少なめ

シングルファザーである以上、病児保育やベビーシッター、家事代行、食材宅配などのアウトソーシングは積極的に使っているのだろうと思っていたが、そのような記述はあまりなかった。

両親とも別居をしており、積極的な支援は求めていない模様だ。


ママと離婚したことをおうちゃんに話す動画

書籍の話とは逸れるが、個人的に強く心を打たれた動画がある。

ママと離婚したことをおうちゃんに話す動画だ。

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クリスマスパーティーの話をしている流れで「ママはこないの?」とおうちゃんがパパに訪ねる。

おうちゃんも分別がつく年齢になり、パパは真剣に話をした方が良いと悟ったのだろう。

ママと離婚をしたことをおうちゃんに伝える。

「ママと仲が悪くなってバイバイさようならしたんだよ」と話すと、おうちゃんはパパの肩に優しく手を置いてこう言う。

 

「けんかしたらだめだよ」

 

なんと優しくて賢い子だろうか。胸が締めつけられる。

 

その後「パパと2人で仲良く暮らしていこう」と言って、おうちゃんは力強くうなずく。
涙ぐむパパに対して、「あれ、パパ、なんか、泣いてない?」 とおうちゃんが優しく声をかける。

 

本当におうちゃんは優しい。


今後の展望

パパの今後の展望として人をつなぐコミュニティを立ち上げて、オンライン情報交換会や飲み会なども開催していきたいとのこと。

そんなパパをこれからも応援をしたい。

 

最後に

シングルファザーという立場で、仕事と育児の両立に奮闘する「二か月のパパ」。

ぜひ一度、YouTubeチャンネルや書籍をのぞいてみて欲しい。

パパの優しさと強さ、おうちゃんのかわいさが詰まっている。